もうだいぶ前になりますが、ビル・ゲイツ氏が2008年7月にマイクロソフト会長の職を降り、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団での活動に専念するとの発表がありました。
これを追うようにして、世界の著名投資家、ウォーレン・バフェット氏がビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団に寄付をすると発表しました。資金は自らの投資会社バークシャー・ハサウェーから拠出するそうです。
この結果、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団では600億ドル、日本円にして7兆円もの基金が集中することになります。
さて、これらの意味することは何なのでしょうか。
一つは、すでに自分の活動にマンネリが生じたことから、別のスポットでの活躍を考えるというもの。
企業の経営者、および投資家として活躍することと、財団を通して世界の貧困を救うというのは、それこそ比較することが出来ないほどどちらも重要なことです。限られた人生において、後者にのみ集中することで充実した人生を送ろうとしても不思議ではありません。
もう一つは、失礼を承知で言うならば、もはや自分たちの神通力が通じないことを悟ったというもの(一介のネット管理者が言う言葉ではないのですが・・)。
たまたま私が「ウェブ進化論(梅田 望夫)」を読んでいたこともあってか、オープンソースとかあちら側の世界であるとか、いままでに無い概念でネットの世界が急速に進化しつつある(そう、あのweb2.0ですね)ことに危機感を抱きつつも、その流れを止めることはできないと考えたのではないか、という結論(妄想?)に至った次第です。
マイクロソフトはプラットフォームをテコに、ソフトやサービスをほぼ独占的に売りつけることで利益を得ていますし、バフェットはそもそもネット・テクノロジー方面への投資はあまり行っていなかったし。「こりゃ、Google(もしくはGoogle的な発想のサービス)の時代が来るのは間違いない。わしらの活躍できる時代は終わった。ならば全面対決するよりも、一歩引いたほうが安全であろう」と考えるのは穿った見方でしょうか。
無論、そうはいっても共に世界に名を馳せた者同士、そこはゆっくり行方を見守りたいと思います
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梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー 2006.07.12 Wed 20:03