人民元と香港ドルの通貨価値が11日、初めて逆転した。
中国人民銀行(中央銀行)が発表した11日の人民元基準値は切り上げ後の最高値となる1米ドル=7.7977元。前日の市場終値は7.8071元だった。
香港ドルは、7.75─7.85香港ドルの変動幅が認められているが、基本的に1米ドル=7.8香港ドルで米ドルにペッグされている。
人民元の通貨価値が香港ドルを上回ったのは、94年に公定相場と外貨調節市場相場の二重相場制が廃止されて以降、初めて(ロイターより抜粋)。
ついにこの日が来たか。もちろん、逆転以降も差はどんどん開くばかりでしょう。
香港上場企業でも配当は人民元で換算されることを考えれば、これは歓迎なのだが、自分が投資しているH株の株価自体が香港ドル建てである以上、その恩恵は限定されていますね。
いつかは人民元と香港ドルが統合されるのではないかと思ってはいますが、中国政府が通貨をおもちゃにされるのを危惧して、当面は人民元を現状通りの庇護下においている間は無理なのでしょう。
上記の通り、H株(香港ドル)もB株(米ドル、香港ドル)も人民元とは直接の関係がありません。でも中国A株は当然国内で人民元で取引されている筈。たとえば、中国A株ののファンドなんかは(通貨高の間接的な)恩恵を受けるのでしょうか。
あと、ここまで人民元の存在感が大きくなると、アジア通貨全体への影響もあるのでしょうか。今後人民元が高値をつけるほど、米ドルに対して各通貨が連動してが強含むとか、中国の金利が変わればその影響を受けるとか。
日本、中国、インドなどの新旧の経済大国のある地域はともかく、相対的に地位の下がる東南アジア、湾岸諸国などは、地域通貨を導入することにはならないのか。
これからも注視していきます。
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